「じゃあいくとこ見せて」
こう言われるのもいつものことだ。
「……変態」
「それは誉め言葉?」
「バーカ」
再び唇が重ねられる。躊躇のない大人のキスだ。気持ちのよい息苦しさと、支配されるような感覚。
唇が塞がれたまま恭介の手が二矢のその部分に伸びる。手で何度か振り解こうとしてもそれは許してもらえなかった。
服の上から昴りはじめたそこをきゅっと掌に包みこまれ、気持ちのよい圧迫を感じた。思わず声が洩れそうになる。それが恥ずかしく、二矢は唇を噛んで俯いた。
自分のそんな態度がさらに恭介を煽ることに気づいておらず、じっとしていればその手が緩まるのだと信じているようだった。
「嫌だって言うわりには感じてるみたいだけど?」
意地の悪い言葉に二矢は恭介を睨みつけるが、睨むその目にあまり効果はない。
制服がずらされ指先が直接二矢に触れる。もどかしい服の上からの愛撫ではなく、直接的な快感は耐えていた声を二矢に洩らさせた。
「……あ……ああっ」
唇から頬、瞼や耳や首筋にくちづけられながら指先が二矢を快感に導いていく。恭介のシャツを掴むことで必死に快感に抵抗した。
唇と指先と言葉だけで、その手を振り解けないほどに感じているのを知られるのが恥ずかしかったのだ。
指の腹で滲み出してくる液を先端に塗り広げ、二本の指で擦り上げる。二矢は恭介の手の中で淫らにひくつき、吐息は喘ぐ声に変わっていく。
だが恭介の指先は確実に二矢を感じさせる方法を知っていて、静かな部屋に濡れた淫らな音を響かせた。
「……恭介……もう……っ」