「…素直じゃ…ない…?」
耳殻に低い響きを落とされ、言葉の意味を理解する前に身体が強ばった。この声を耳許で聞くことは内線で何度もあったのに、直だとまるで感じが違う。
瀬戸の声が鼓膜を通して具現化し、体内を直接探られているようだ。
低くかすれた声音に少しずつ理性が蝕まれてゆく。
「感じているクセに、そうやって嫌がるふりをするところが…だ」
言い切られて酷いショックに見舞われた。
「か、感じてなんかいないッ、なにバカなことを……!」
いい加減にしてくれと激怒した忍から、瀬戸が上体だけを起こしてニヤリと笑う。そうしてやや膝立ちになると、忍の身体の一部分を指さして言った。
「そうか? なら、これはどう言い訳するんだ?」
訝しげに眉をひそめた忍は瀬戸の視線を追って固まった。
「な……ッ
ウソだと大声で叫びそうになった。不本意にも半勃ちになっていたソコが、さらに硬みを帯びて膨張していたのだ。