広いベッドの、清潔な白いシーツは最高の肌触りや。
けど、ここは俺のいるべき場所ではない。
俺はなんでこの場所に、俯せでグッタリと横たわってるんやろうか?
本来やったら、こんな平日の日付けが変わる時間帯には、自宅のベッドで携帯を片手に、メールの遣り取りで忙しくしてるころや。
自分が置かれた立場に納得ができず、ボンヤリと室内に視線を巡らしてた。
このまま、目を閉じて眠りの世界に逃げたら……。
そしたら、明日には全部が『変な夢見てしもた』ですまされないもんやろか?
そんなことを考えながら、俺はスゥッと自然に意識を手放そうとしかけてた。
と、背後からそれを邪魔する声がする。
「
信じがたい内容に、俺の萎えてた体に震えが走った。
「しっ……ぁ、つっ、
一瞬、背後の相手に普段と同じ呼びかけをしかけて、あわてて呼び直しや。
気を抜いたら、即座に命の危険が迫ってるのを、忘れるべきやなかった。
「バスルームでの分もカウントしてあげるから、あと一度だけだ。頑張れるね?」
この男は、俺がこの場では拒否の言葉を呟くことすらできないって知り尽くしてる癖に、なんて性格悪い質問してくるんやろうか!