「客の股間は蹴る、部下のペニスに噛みつく、いったいどれだけ問題児なんだ、お前は」
「触るな……変態がうつる」
こちらに近寄り、手を伸ばしてきた藤巻を俺はきつく睨みつけた。息も絶え絶えなうえ、快感に潤んだ目では迫力がないことなど百も承知だ。だが、睨まずにはいられない。
藤巻は嘲るでも怒るでもなく、冷淡な顔を向けてくる。
「変態で結構。こっちは仕事でやってるだけだ。でないとこんな男の体など触るものか」
「んっ」
胸元に触れた藤巻の指がスッと腹部の肌を辿り、股間に伸ばされた。
長くごつごつした、男を感じさせるその指は、見た目に反して柔らかく滑らかに、勃起した俺の性器の表面を何度も撫で回す。
「ちゃんと剥けてるし、張りも、亀頭の大きさも、勃起角度も悪くない」
「ふっ……んんっ……」
「色は裏まで綺麗なピンクか。裏筋を撫でると過敏に反応する。感度も申し分ないな」
「はっ……んっ……ぁ………」
藤巻の指は執拗に動き回るにもかかわらず、決して強い刺激を与えようとはしなかった。
今すぐにでもイきたいのに、こんな刺激は蛇の生殺しだ。しかしこの男に「イかせてくれ」なんて口が裂けても言いたくない。
「くっ」
俺は必死に感じるのを耐えようと試みた。だが快感なんて、耐えようとして耐えられるものではない。ゆるりとさするような藤巻の愛撫はまるで麻薬のごとく、じわりと俺の理性を奪っていって…。
「あっ……んっ」
次第に追いつめられた俺は、自分でも気づかぬうちにずぶ濡れの肉棒を藤巻の指に擦りつけ始めていた。