身体のふるえをおさえ、聡は叶野に教わったとおり、畳の上でジッ、と平伏していた。
あごが持ち上げられ、おそるおそる上をのぞくと、猛禽の目が見下ろしている。
昼間もこうして触れられたが、あのとき一瞬見せたのは、これからのことを想像しての笑みだったのだろうか。
「……待ちかねたぞ」
「
熱い唇が、聡のそれに覆い被さってきた。
「……んっ! んんっ……」
すぐ畳の上に押し倒され、上から厚みのある男の身体に押しつぶされる。
息をしようと口を開けた瞬間に、ぬるりと舌が忍び込んできた。
「んんっ! んっ!」
つい、腕を厚い胸板に突っ張って、聡はその身体から逃れようとした。
しかし東海は掛け布団をはねのけると、その上に聡の身体を突き飛ばした。
振り返ってこわごわ見上げると、東海は着ていたものを脱ぎ、無造作にその辺りに投げ捨てている。
一糸まとわぬ裸身が目に入り、それを正視できずに聡は顔を逸らした。
「や……」
のしかかる男の重み。
スポーツマンでならした彼らしく、肉体は頑健で、厚い胸板が男の強さを物語っている。
覆い被さってきた東海の熱い吐息が首筋にかかった。
すると、音もなく叶野が部屋に入ってきて、脱ぎ捨てた衣服を拾い始めた。
スーツを床に置いたままではシワになる。だからといって、社長が性行為に及ぼうとしているのに、部屋に入り込むなんて無礼もいいところだ。
目の前で行われていることに、何も感情を動かされず、淡々と仕事をこなしている彼に、聡は驚きと羞恥を隠しきれなかった。
衣服を抱えた叶野が去ってしまっても、自分のこんな場面を見られたことでさらに動揺が激しくなった。
「あ……っ」
寝間着の裾が乱暴に割られ、怯えて縮こまっている中心を掴まれた。
身体ごとのしかかられ、首や胸元に唇を這わされた。
東海の手の動きが、吐く息が、一つの目的に向かっていることははっきりしている。
つまり、自分を犯そうとしているということだ。
「い、いや……」
